蓼科農道楽の自然農法

信州蓼科高原で無耕起・無施肥・無農薬で野菜の栽培をしています。このブログでは、安全で美味しい野菜をできるだけ手間暇かけずに栽培する方法を工夫し、とくに家庭菜園を実行している人の参考になることを目的にしています。

カボチャの苗床でネズミ🐭と知恵比べ

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恒温槽でカボチャの芽だし、播種予定が一日遅れたため少し芽が伸びすぎた。

 

 

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カボチャの種まき100株分出来上がり。まだまだほんの一部分。

 

 

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ここからがネズミ🐭との知恵比べ。鉢の下に敷いてあるのは金属の波板、これを敷いておかないと、種の芽が出る前にネズミ🐭に食べられてしまう。

 

 

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上には子犬用の囲いを乗せ、その上に透明な波板。これでも、油断をしていると齧って入ってくる。

 

 

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この通り。昨年は悔しいが負けました。今年は万全・・・・・かな~?。

 

 

 

春まきニンジンの種まき第1回目完了

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今年最初のニンジン播種。直売のため一度に播種せずに4月~5月にかけて4回にわけて行う、今回はその第1回目。農場の標高が1,000mのため、4月初旬では発芽に必要な地温(15℃~25℃)が十分にとれないので、播種のあとベタ掛けとトンネルをかける。

 

種の名称   向陽二号

播種の日   2017年4月8日

株  数   800株

株  間   10cm

条  間   30cm

播種粒数   3粒

収穫予定日  2017年7月27日(播種後110日)

 

コンパニオンプランツ

 栽培の途中で(ニンジンの成長具合により異なるが5月末頃)条間にカブの種を播種する。そのために条間を30cmと少し広めにとってある。

 

 

 

【ニンジン栽培メモ(播種から発芽まで)】

ニンジンの栽培は播種から発芽までが最も難しく、家庭菜園での失敗の殆んどがこの期間のようです。この期間には次のことに注意しましょう。

(1)播種適温をまもる

 ニンジンの発芽適温は15℃~25℃なので、地温がこの温度に満たない時期の早蒔きはできるだけ控えたほうがよい。この地温の範囲外でも発芽はするが、発芽までの時間がかかるだけでなく、収穫品の形・色が悪くなります。

 どうしても早蒔きをしたい場合には、播種後に上の写真のようにベタ掛けやトンネル等で保温をする必要があります。

 

(2)土をあまり厚くかけない

 ニンジンの種はどちらかというと、発芽するのに光を欲しがる野菜です。私はまき溝を切らず、ふわふわな土を1cmほどかけ、軽く鎮圧しています。手蒔きの場合これが一番早くてしかも楽だと思います。

 

(3)土が乾かないようにこまめに散水

 ニンジンに限ったことではないが、最近増えているペレット種子の場合には、いちど水分を吸収した後に乾燥させてしまうと、固まってしまい発芽できなくなるので、土が乾かないようにこまめに散水する必要があります。

 

以上の3項目をまもり美味しいニンジンを作りましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

標高1,000メートルのわが農場も、少しだけ春めいてきた。氷点下2桁の寒さに耐えた野菜どもが目を覚ます。

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昨年、トマトの根を病原菌から守ったニラが伸びはじめた。今年もよろしく。中央の枯れた木は昨年のトマト。

 

 

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昨年のコマツナ。一部はとう立ちがはじまり、これから菜の花を楽しむことができる。じつは、このコマツナは2014年に種まきしたもの、無播種の実験。これがうまくいくと葉物の種まきは必要なくなる。

 

 

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土筆が頭を出し始めた。

 

 

 

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ニンニクも順調。6月末~7月はじめには収穫。その前にニンニクの芽(実際にはニンニクのとう)の収穫ができるが、この作業が難行苦行、何せ短期間のうちに2万本とらなくてはならないから。

 

 

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冬の間、ニンニクの根を凍結から守ってくれた刈り草。ご苦労様でした。 

曹洞宗大本山総持寺

 

 

 20数年前に毎週通い、座禅を組ませて頂きました。

  ここが私の百姓生活の原点です。

 

 自然農業を実行するために、埼玉県☞茨城県☞長野県と転々と移動せざるを得なかったため、今回20数年ぶりにお参りをさせて頂きました。この場所でたくさんのことを学ばせてもらいました。とくに、人間や動物だけではなく、木・草・虫・微生物にも命があり、この世に存在している理由・価値があるということを学びました。曹洞宗を日本に持ってこられた、道元禅師の「正法眼蔵」の講義を毎週受けましたが、難しくて全然解らなかった、正直なところ今でもチンプンカンプンです。でも、その中の一切衆生悉有佛性(山川草木悉有仏性)が、私の自然農業の基本理念です。

 一通りお参りをさせて頂いてから、もう一度写真を撮りに一巡しました。

 

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大祖堂

詳細は  http://sojiji.jp/honzan/map/10_daisodou.html

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仏殿

詳細は 

http://sojiji.jp/honzan/map/12_butuden.html

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香積台コウシャクダイ

詳細は http://sojiji.jp/honzan/map/4_kousyakudai.html

総持寺の総受付です。私たち一般の人が参禅するときはここから入ります。

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香積台から入った一般の参禅者は下の長い廊下を通り、一番奥のほうの衆寮で座禅をします。

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衆寮

詳細は http://sojiji.jp/honzan/map/15_syuryou.html

たくさんの一般参禅者がここで座禅をします。私も毎週ここで座禅を二炷(シュ:一炷は約40分で長い線香が灯されて消える時間)行います。その後で作務(サム)として廊下掃除や東司(トウス・便所)掃除をしてから「正法眼蔵」の講義をうけます。その間一切の私語は禁止です。

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 向唐門(ムカイカラモン)

詳細は http://sojiji.jp/honzan/map/22_mukaikaramon.html

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石原裕次郎さんのお墓

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俺たちカルシウム族

 

野菜どもの雑談

(ダイコン)

俺たちダイコンの葉っぱにはカルシウムがいっぱい詰まっているんだぞ。       それなのに、スーパーでは葉っぱとって売ってるんだよな~もったいない。

 

(カブ)

俺の葉っぱにだって沢山あるぞ。でも、俺の葉っぱはつけて売ってるよ。

 

コマツナ

俺にだっていっぱい詰まってるよ。

 

(ダイコン)(カブ)(コマツナ

じゃあ比べっこしようか。生葉100gで比べよう。

 

 

(ダイコン)

おれは260mgだ。

 

(カブ)

おれは250mgだ。

 

コマツナ

くやしい!おれは170mgだ。でも、菜っ葉のなかでは断トツに多いぞ。ホーレンソウなんか49mgしかないんだから。

 

( コマツナ

でもなー、おれを料理するときに、ホーレンソウと同じように茹でこぼす人がいるんだよ!おれには蓚酸があまりないんで、そんな必要は無いんだよな。かえって、せっかくのカルシウムが減っちゃうんだよ。

 

(ダイコン)(カブ)

じゃあどう料理すればいいんだ?

 

コマツナ

茹でこぼさないで、「煮びたし」にしてくれるとカルシウムが煮汁の中に残るんだ。その時にビタミンDが多いキノコや小魚と一緒に煮ると、カルシウムの吸収が良くなるんだ。

 

(ダイコン)(カブ)

じゃあ俺たちも同じかな?

 

コマツナ

その通り。

 

         以上で野菜どもの雑談は終わりです。

   *     *     *     *     *     *

 

①生葉と茹でた場合のカルシウムの比較(100gあたりの含有量mg)

         生の葉(mg)     茹でた葉(mg)

ダイコンの葉    260                                220

カブの葉      250         190

コマツナ          170         150

                 七訂食品成分表(文部科学省)より

 

②一緒に調理をするとカルシウムの吸収が良くなるビタミンDを沢山含んでいる食材

                          (100gあたりの含有量μg)              

キクラゲ(乾燥)      440μg

シイタケ(乾燥)        17

イワシ(丸干)         50

シラス(干し)         46

煮干し             18

鰹節             6

                 五訂食品成分表(文部科学省)より

 

注意!

食品成分表は現在七訂になっています。理由はわかりませんが、キクラゲとシイ タケのビタミンD含有量が大幅に低下しています。でも、キクラゲにビタミンDがたくさん含まれていることには変わりありません。(2017.11)

キクラゲ(乾燥)440㎍(五訂)☞ ☞ ☞ 85.4㎍(七訂)

シイタケ(乾燥)  17㎍(五訂)☞ ☞ ☞   12.7㎍(七訂)

                      

 

③長期保存方法

ダイコン・カブ・コマツナを長期保存する場合には、冷凍保存をお勧めします。その場合には、よく洗ってから調理する状態に切る。

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切った野菜を袋に入れ、できるだけ薄く拡げて冷凍庫に入れる。

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冷凍したダイコンの葉。薄く延ばして冷凍すると、簡単に崩すことが出来る。

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        調理するときは、解凍せずに使用します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ冬本番

ノザワナ)おい今朝は寒いな。

(ダイコン)それはそうだよ、マイナス3.9℃だってよ。おれは、根っこがやられないように、葉っぱで覆っているんだよ。

(キャベツ)そろそろ俺たちも収穫だな。人間どもはこの時期を待っているらしいぞ。

(わたし)・・・・・・・

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今朝の最低気温はマイナス3.9℃(原村アメダス 00時40分)野菜たちは寒さに必死に耐えています。でも、野菜の味は甘みが増し、美味しくなります。また、柔くもなります。野菜の自己防衛反応です。いいよいよ収穫です。

 

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畑の福袋

10月3日

先日、5年以上経った古い種を発見したので、7~8種類の種を混ぜてバラマキし、レーキで土と軽く混ぜておいた。果たして芽が出るかどうかも分からない。でも、芽が出てきた、まだ何の芽だかわからない。

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10月9日

少し大きくなってきた。でも、まだ何の芽だかわからない。

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10月23日

だいぶ大きくなってきた。もう野菜の名前を特定できる。コマツナ・ハダイコン・カブ・リーフレタスの4種類。あとの数種類はダメ✖か?

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10月31日

コマツナ

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ハダイコン☟

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カブ☟

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もうじき収穫。でもここでまた悩みが始まった、私は独居老人、こんなに沢山の野菜を一度に食べられないよ。牛や馬じゃないんだから。

 

 

9月の終わりに、捨てるはずの5年以上経った古い種を、たまたますぐに使用予定がなかった場所に、肥料をやらずに播いておいたらこの通り。本当に土が良く出来てくると、人間のやることは、種まきと収穫だけ、あと何も手を掛けていない。これ全部が高価で販売されている「無農薬野菜」。つまり「安全で美味しい野菜」を栽培するには、野菜を作るのではなく土を作るのです。