蓼科農道楽の自然農法

信州蓼科高原で無耕起・無施肥・無農薬で野菜の栽培をしています。このブログでは、安全で美味しい野菜をできるだけ手間暇かけずに栽培する方法を工夫し、とくに家庭菜園を実行している人の参考になることを目的にしています。

すこやか自然農園 2

 すこやか自然農園を開設し、すこやかさんを募集したら、お母さんに連れられた1歳~小学生ぐらいの、小さな子供が農場に来られるようになった。

 ところがところが、ここで、大変なことが起こった。こちらの目算では、お母さんたちの手伝いを期待していたのだが、なんと手伝いの主役がこの子どもたちになってしまったのだ。苗用の連結ポットえの土入れ、その後の種まき、全て子どもたちで出来てしまった。しかも、私が教えた通りきちんとした出来上がり。お母さんたちは、それを見ながらの立ち話(笑)。

 いくつか例をあげると、2歳の男の子に128穴の連結ポットえの土入れを教えたところ、ちょっと離れたすきに、別の連結ポットに土入れを済ませていた。

 また、別の子どもたちに、出来るかな~と思いながらも、連結ポットに、ミニトマトの種まきをさせてみた。ところが、大人よりも上手に、しかも早いのだ。

 ミニトマトの種は直径1ミリぐらい。大人がやると一粒ずつピンセットでつまみポットに入れていくが、子どもたちは指先で一粒ずつつまんで入れてしまう。エツエツえ~!と驚かされた。

 この世に生まれて僅か数年の子供にできる作業を、私は30年近くもやってきたことになる。嬉しいような悲しいような複雑な気持ち。明日から、彼らはわが農場の担い手。

 

  遺伝子組み換え・ゲノム編集・農毒薬・化学肥料などなど、おまけに自給率40パーセントを下回る、農業の面では世界でも最劣等国になってしまった日本を復活させてくれるのは彼らかも。