蓼科農道楽の自然農法

信州蓼科高原で無耕起・無施肥・無農薬で野菜の栽培をしています。このブログでは、安全で美味しい野菜をできるだけ手間暇かけずに栽培する方法を工夫し、とくに家庭菜園を実行している人の参考になることを目的にしています。

中学生達の百姓日記(3)

中学生達が7月に種まきをしたニンジンの間引き終了

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 株間10cm、生育も順調

 

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 揃いも上々

 

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間引いた人参

 

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間引いた人参は食用に。茎は固いので、葉っぱだけをとる。みそ汁に入れたり、かき揚げにすると美味しい。

  

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食べきれないので、EMボカシと混ぜる。

 

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密封し嫌気性発酵させ、再び畑に戻す。来年はどんな野菜に生まれ変わるだろう?

 

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間引きをするときの注意

①残す株の根元を指先で抑えて抜くこと、そうしないと残すつもりの株も間引く株と一緒に抜いてしまうことがある。根菜類の場合、一度抜いてしまった株を埋め戻しても成長はするが、形状が悪くなる。

 

②あなたならどうします?

ニンジンの株間は10cm(種類によっては、5~7cmのものもある)、下の写真は株間が5cmなので狭すぎる、でも、両方の株が順調に育っている、だから両方を育てたい。あなたならどうします?両方を育てる?片方を抜く?

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 正解は、片方を抜く、です。

両方の株を育てようとすると、葉っぱ同士が競争をして大きくなり、そちらにエネルギーを持って行かれ、肝心な育てたい根っこに肥料成分が回らないため、両方の株が小さめになってしまう。喧嘩両成敗というところか。

 

これは、ニンジンだけではなく他の野菜にも言えることです。家庭菜園でよく見かけるヒョロヒョロの菜っ葉は「株間が狭い・間引き遅れ」が主な理由になっていることが多いようです。