蓼科農道楽の自然農法

信州蓼科高原で無耕起・無施肥・無農薬で野菜の栽培をしています。このブログでは、安全で美味しい野菜をできるだけ手間暇かけずに栽培する方法を工夫し、とくに家庭菜園を実行している人の参考になることを目的にしています。

コンパニオンプランツで家庭菜園(2)葉ダイコンとキャベツの混植

葉ダイコンとキャベツの混植

5年間もコンパニオンプランツの実験をやっていて気が付かなかった~。

それは・・・・・

春まき大根の収穫の後にキャベツを植えると春キャベツよりも良いキャベツを収穫することが出来る。

・・・・・ということです。そこまでは気が付いていたが、てっきり気温の関係だと思い込んでいた。ところが、今回、このブログを書くのにもう一度本を読み直してみたらその原因がきちんと書いてあった(笑)。以下に、その一部を転載します。

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こんなに使えるコンパニオンプランツp78から転載

アブラナ科特有の病気、根こぶ病

 根こぶ病はアブラナ科の野菜にのみ発生する病気です。たとえば、キャベツやコマツナチンゲンサイなどが、あまり大きく育たず元気がないという場合に、根こぶ病の疑いがあります。・・・・・

ダイコンのひげ根に侵入させて死滅させる

 ・・・・・根こぶ病菌はダイコンが近くにあると、目を覚まして発芽し、引き寄せられてきますが、ダイコンの細根に入ったところで死んでしまい、増殖することができないのです。

 つまり、ダイコンを育てるとその周囲の土中から徐々に根こぶ病菌が減っていくということになります。いわば、ダイコンが「おとり植物」になって、根こぶ病菌を掃除していると言えるのです。・・・・・転載おわり

 

 さてそこで、今年最初のたねまきは「葉ダイコン」と決めました。もちろん、アブラナ科、とくに、キャベツを栽培する予定の畝だけですが。ただ、農場のある場所が標高1,000mという寒冷地なので、キャベツの定植時期までに葉ダイコンを収穫することが出来なさそうなので、葉ダイコン+キャベツの混植となりそうです。

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ecofarm蓼科高原の一畝は、不耕起栽培のため幅1.2m*長さ20m、通路幅0.7mときめてあります。

 春の農作業開始(4月はじめ頃)と共に葉ダイコンの播種(畝全体にばらまき)をして、5月初旬にレタスの定植続いてキャベツの定植をします。(注意:播種・定植時期は畑のある地域の気象条件および栽培する野菜の品種によって異なります)

キャベツだけでなくレタスと交互にしかも、狭い間隔で植えるのはレタス(キク科)の臭いでモンシロチョウがキャベツに近づき難くなるからです。これもコンパニオンプランツの代表的な組み合わせです。 

 

これで、一つの畝で一種類の野菜を栽培するのに比べ、なんと,葉ダイコン+キャベツ+レタスを同時に栽培することが出来るということがお解りいただけたこととおもいます。コンパニオンプランツで家庭菜園(2)の最後にecofarm蓼科高原で昨年栽培したニンニクの畝の写真を掲載します。このニンニクは6月末に収穫されますが、その条間には既に大豆の種が播いてあり、ニンニクの収穫と同時に大豆畑に変身します。

次回の「コンパニオンプランツで家庭菜園(3)」は、トマト+ニラ+ラッカセイの予定です。(都合により他の組み合わせに変更させていただくことがあります)

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ニンニク畝、一畝で約700株