勝手にできたカボチャ
たい肥場から芽が出たので、そのままにしておいたら、
こんなカボチャになった。
苗をつくって人間の手で植えたカボチャよりも
平均重量が重い、やっぱり自然にはかなわないか!
刈った草の利用
ナスの根元の草を地際から刈り、EM菌で発酵させた米ぬか(米ぬかボカシ)を散布。このとき大切なことは、草の根っこを抜かないこと。根っこは、みみずや微生物によって分解され、肥料になると同時に、根っこのあった部分には根穴ができて水や空気の補給路となる。
散布した米ぬかボカシの上に刈った草を敷きつめる。
これを繰り返すと、耕起・施肥は不要。人間のやることは、苗を植えることと収穫することだけ。まさに「ものぐさ農法」
この畑は10年以上耕したり肥料をやったりしていません。
強制移住?
アゲハの幼虫を発見!
ニンジンの畑にアゲハの幼虫を発見した。羽化すると綺麗なアゲハ蝶になるが、このままにしておくとニンジンの葉っぱを丸坊主にされてしまう。殺虫剤を使うのは嫌だし、だいいち、せっかくの命を人間の都合で奪うなんてとんでもない!さあどうしよう。
強制移住
ニンジンの畑から離れたところに、たまたま発芽不良を起こしたニンジン畑があったので、そこに強制的に移住してもらった。ここでは虫たちは食べ放題、もちろん殺虫剤の心配もない。でも、本当は虫たちにとっては危険な場所なんです。
バンカープランツの活用
自然農法には「バンカープランツ」という手法があります。
畑の隅のほうの、他の野菜からできるだけ離れたところに、いろいろな野菜の種を一緒に播きます。するとそこにいろいろな種類の虫たちが集まってきて、虫同士で食べあいがはじまります。また、そこに集まった肉食性の虫(例えばテントウムシ)は付近の野菜につく草食性の虫(例えばアブラムシ)も食べてくれます。
肉食性の虫を集めるにはマリーゴールドやヒマワリも一緒に植えると効果が高まるようです。
培養土を作ろう
培養土を作っておくと非常に便利です。一見して手間が掛かるようですがEMボカシを作ってしまうと意外と簡単です。培養土を作っておくと苗を作るときの土として、また追肥の代わりにつかえます。
用意する材料
①EMボカシ
米ぬか他をEM菌で発酵させたもの。作り方はいろいろあるので「EM ボカシ」を検索して調べてください。
②刈り草
③端菜
私は、食べ物の切れ端で、生ごみとして捨てられている物のうち、発酵させて再利用される物を、生ごみと区別して「端菜」とよんでいます。詳細は「EMボカシまたはEMたい肥」を検索して調べてください。
作り方
①地面にEMボカシを散布
②刈り草をかける
③端菜をまんべんなく広げる
④培養土または畑の土をかける
⑤刈り草を再びかける
⑤雨がかからない様にビニルシートまたはブルーシートをかける。また、動物の被害にあわないような対策をする。
⑥端菜がたまったころに、今回の上に同じことをくりかえす。夏から秋にかけて仕込んでおくと春には上質の培養土が出来上がっています。
山川草木悉有仏性
画面の右側は除草剤による「死」の世界。画面の左側はこれから刈られる「生」の世界。
「生」の世界の草は、下の写真のように地面に撒かれた発酵剤を覆い、微生物が強い太陽光の被害を受けるのを防ぐ役割をします。画面の下の方は刈り草を被せた状態。
画面の右側は刈り草を被せた状態。画面の左側は発酵剤を撒きおわり、これから刈り草を被せる。
彼ら刈り草は土の中の虫や微生物を養い、肥料になり野菜を育て、私たち人間や動物を生かしてくれます。彼ら草にも仏性はあるのです。
耕さず・肥料をやらなくても自然はこんな野菜を私たちに恵んでくれます。
はじめまして
はじめまして。ecofarm蓼科高原です。信州蓼科高原で自然農業をやっています。
「安全・新鮮で美味しい野菜を安い価格で供給」をコンセプトにしています。これを実現する手法として「コンパニオンプランツ」を、いろいろと試しています。コンパニオンプランツの利用により、虫の被害を抑えるだけでなく、単位面積当たりの収穫量を増加させることが出来ることが分かってきました。