おい!アゲハ
(わたし)
おい!アゲハお前の兄弟はとっくに飛び立ったぞ。
(アゲハ)
仕方ないだろ、あとから生まれたんだから。
(わたし)
そうか。でも、葉っぱを丸坊主にするなよ。それに、隣のキャベツはモンシロチョウの分だぞ。
(アゲハ)
わかってるよ、キャベツは嫌いだから。でも、なんでこんな近くに植えるんだよ。
(わたし)
モンシロチョウはニンジンの臭いが嫌いだから。
(わたし)
おい!アゲハ。何を見てる。
(アゲハ)
どこかで農薬撒いてないか監視してる。
(わたし)
この難民収容所は大丈夫だ。農薬は絶対に撒かないよ。だから、この畑の中にあるほかのニンジンには手を付けるなよ。
(アゲハ)
わかった。安心したよ。
(わたし)
でも、鳥が狙ってるぞ。
(アゲハ)
脅かすなよ!
【コンパニオンプランツ豆知識】
ニンジンが属する「セリ科」とキャベツが属する「アブラナ科」は、お互いが発散する臭い成分により防虫効果がある。ただし、ニンジンとアブラナ科野菜の種まきの時期をずらすことが重要。ニンジンは種を播いてからある程度の大きさに成長するのに時間がかかるので、同時に種を播くとアブラナ科野菜のほうが先に大きくなってしまい、ニンジンがモンシロチョウ被害を防いでくれない。下の写真はニンジンの間にカブを栽培した例。ニンジンの葉がカブの葉にモンシロチョウが止まるのを防いでいる。
【注:難民収容所(バンカープランツ)】農場の隅の方で他の畑で散布された農毒薬が掛からないような場所に、いろいろな野菜を少しづつ栽培して、虫の難民収容所にしている。ニンジンの葉にアゲハの幼虫を発見した時は、殺さずにここに強制移住させる。
キャベツの切り株から芽が出てきた
草だらけのキャベツ収穫あとを整理したら、キャベツの切り株から新しい命が芽生えていた。
春の準備の邪魔になるので取ってしまおうかと思ったが、せっかくの命を奪ってしまうのは忍びないので残すことにした。
周辺にEMボカシを散布する。
その上に刈った草を敷き戻す。この刈り草は、土中の虫や微生物の掛布団。この状態で、氷点下二桁になる冬を過ごす。来年はここにキャベツとレタスの苗を葉が接触するぐらいの距離で交互に植える。そうすると虫の被害を軽減できる・・・はず?・・・今年は見事に失敗した。
失敗理由:キャベツとレタスの種まきを同時にやってしまった。
レタスの種まきをさきにし、レタスが発芽し、少し大きくなった頃にキャベツの種をまくのがコツ。
今年の失敗:写真では、キャベツよりレタスのほうが小さい。これは逆。レタスがキャベツより大きくなくてはダメ!
今日の農場2016.10.3
気象情報では10時頃から雨。その前にと思って、豊平4号農場へ。厚い雲の合間から一瞬太陽が出る。写真を一枚撮りカメラの設定をしていたら隠れてしまった。八ヶ岳が墨絵のよう。
無播種。ここは無耕起・無施肥・無播種の実験場。生きた土は人間の手を必要としない。もちろん農毒薬も化学肥料もいらない。(豊平4号農場)
畑の福袋 今年播種した残りの種や古い種7・8種類をばらまき。どんな野菜ができるか?出来てからのお楽しみ。(豊平1号農場)
やられた~!
やられた~!
サツマイモとニンジンの試し掘りをしたところ、先客が来ていた。私はネズミ様の残り物を頂戴することになりそう。
ネズミの忌避方法の検討をする
自然農法ではトラクターを使用しないため、モグラやネズミ🐭の掘った穴を潰すことが出来ない。おまけに周辺の畑ではトラクターで掘り返し、化学肥料や農毒薬をたっぷりと見舞われる。ところが、わが畑はトラクターも化学肥料も農毒薬も縁がない、しかもモグラ・ネズミの大好物であるミミズ・芋・ダイコン・ニンジン・落花生などご馳走が山盛り。まさに彼らにとっては農園ならぬ楽園。
そこでいま検討しているのがニンニクの利用
伝承農法として昔から、彼岸花や水仙が使われていた。でも、これらの球根には毒がありうっかり食べると食中毒を起こし、場合によっては死につながる(よく水に晒して食べる人もいるらしいが、やらない方が無難)。
そこで、ふと気が付いたのがニンニク。わが畑には2万株のニンニクが植えてあるが、モグラやネズミの穴にはお目にかからない。ニンニクと根菜類を一緒に植えると、もしかすると、もしかするかも。ただし、ニンニクと同じ仲間のニラやネギ(ユリ科ネギ属)とダイコンは相性が悪いので、同じユリ科ネギ属のニンニクを近くに植えて大丈夫か?。ここが問題。試してみるしかない。来年の課題の一つになりそう。
もし、これが成功すると、ニンニクと根菜類を一緒に栽培することができ一挙両得。
モグラさんネズミさん課題提供有難う。
勝手にできたカボチャ
たい肥場から芽が出たので、そのままにしておいたら、
こんなカボチャになった。
苗をつくって人間の手で植えたカボチャよりも
平均重量が重い、やっぱり自然にはかなわないか!
刈った草の利用
ナスの根元の草を地際から刈り、EM菌で発酵させた米ぬか(米ぬかボカシ)を散布。このとき大切なことは、草の根っこを抜かないこと。根っこは、みみずや微生物によって分解され、肥料になると同時に、根っこのあった部分には根穴ができて水や空気の補給路となる。
散布した米ぬかボカシの上に刈った草を敷きつめる。
これを繰り返すと、耕起・施肥は不要。人間のやることは、苗を植えることと収穫することだけ。まさに「ものぐさ農法」
この畑は10年以上耕したり肥料をやったりしていません。